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2019-06-10

ふらりの日

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前日までの曇り空がうそみたいにひっくり返されて、一日中晴れていた6月9日。「ふらり」という江津市で行なわれている年に一度の大きなイベントに参加させていただき、アトリエ初の展示を行いました。
10時のオープンとともに、現郵便局の局長さんが昔の配達に使っていた赤い自転車で立ち寄って下さいました。130年前も同じ光景が見られたことでしょうか。
そんな時間の積み重なった場所でアトリエ初めての展示をできたこと、街をふらりと歩くたくさんの方達にお立ち寄りいただけたこと、とっても幸せに思います。ありがとうございました。

展示をした江津市の旧郵便局がある通りは、目の前に浅い川が流れていて、晴れたその日はこどもたちがわらわらと川に降り、カニとりに夢中になっていました。それを立ち話しながらリラックスした様子で見ている大人たち。道端に出された幼稚園椅子に腰掛けて、冷たいメロンスムージーに笑いあう人たち。みんながちょっとゆるんでいて、楽しそうで、とってもきれいでした。

展示の様子、少し写真でお伝えしますね。
 

 

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展示にお立ち寄り下さった方達からは、気持ちいい、かっこいい、ここに住みたい、居心地がいいなど嬉しい声を聞かせていただくことができました。あらためて、ダウン症の人たちの調和的な感性が持つ可能性を感じます。それは健康的な力です。

今回、展示のイメージをした時に真っ先にうかんだのが、彼らの絵と、野の植物との空間でした。一輪の花が咲くのは生命のエネルギーそのもので、それと同じように感じるままに絵を描くダウン症の人たちのエネルギーは生きることそのものです。草花がただあるだけで美しいように、彼らの感性もあるがままで美しい。美しさって生命(健康)そのものなのだなと。

アトリエを立ち上げる時に出会い、名前のもとになった、「素とは足すことも引くこともこともできないものです」という、川瀬敏郎さんの言葉が浮かびます。Atelier Sunoiro (=素の色)という屋号をかかげて3年たった今、素とは健康的なこころだと思うようになりました。

そう思わせてくれるダウン症の人たちと、身近に咲く植物をありがたく思います。展示をすることで、制作の場からダウン症の人たちのエッセンスを手渡すことができたこと、アトリエにとっても大切な一歩の日となりました。
お立ち寄り下さったみなさま、近くで、遠くで、応援して下さったみなさま、どうもありがとうございました。

 

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