わたしとキャンバス、みんなと和紙
この夏の間、2回にわたって津和野のギャラリー、SHIKINOKASHAさんと一緒にワークショップを行いました。小さいお子さんから大人の方まで、ひとつのテーブルで同じ時間、同じ素材を共有しながら一緒に絵を描いていきます。友達と、家族と、はじめましての人たちと。参加してくださった方々の触れる、感じる、描いてみる姿と、庭の植物たちの佇まいが響きあって、新しい場所に息吹がめぐっていった気がしました。
「わたしとキャンバス、みんなと和紙」時間のひとかけらをお伝えすることができたら嬉しいです。
どんな風に描いてもいい。筆は使わずに手だけで世界をつくっていく。
色と親しむ。
お母さんの膝の上で筆をにぎる。色がまじってゆく不思議。
久しぶりに絵を描いた喜びが伝わるかのよう。
お父さんの膝の上で筆をにぎる。ゆっくりと筆を動かしてみる。
キャンバスに描いた後は、和紙のかけらに水彩絵具をのせてゆく。
和紙ならではの色のにじみ。水と色が心地よくからだに入っていくよう。
強めの色も和紙ではやわらかい感じに。
ひとりひとりのかけらを貼り合わせて、「みんなと和紙」になっていく。
てらいのない色と形が重なり合って響くうつくしさ。
ワークショップにご参加いただいた皆さんの作品は、10月2日(土)ー10日(日)のSHIKINOKASHAオープンギャラリーで展示をします。加えて、Ateler Sunoiroのダウン症の人たちの作品も同時に展示予定です。光と緑を包んだまっさらな空間に、色彩と温度が加わって、どんな光景が見られることだろう。アトリエとしては2年ぶりの作品展示になります。ダウン症の人たちのもつ調和で平和な雰囲気を感じてリラックスしていただける空間をイメージして、準備を進めていきたいと思います。
SHIKINOKASHA |シキノカシャ
オープンギャラリー 2021年10月2日(土)-10(日)
時間 10:30-18:00(入場は17:30まで)
場所 〒699-5605島根県鹿足郡津和野町後田ロ-590
お問合せ0856-72-0244(代) / info@shikinoka.jp