sunoiro - Atelier Sunoiro
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Author: sunoiro

                        この夏、今井美術館で2度目の作品展を開催していただく運びとなりました。美術館ではじめて作品展をしていただいたのは、2023年の秋。小さく活動してきたアトリエにとって、それは夢のようなとびきりのギフトでした。あれから3年、新しくダウン症の方も3名加わり、コドモクラスも空きがないほどに、にぎやかな声が響いています。 アトリエをはじめたそもそもの思いは、ダウン症の人たちの自分のリズムで絵を描く時間が心身の健やかさにつながるように、との願いからでした。 人の気持ちや雰囲気に開いているダウン症の人たちは、進学や就職、環境の変化がきっかけで時に大きく調子を崩してしまうことがあります。 アトリエも10年がたち、それぞれの方の変化を家族のような気持ちで見させていただきました。ここで過ごす時間が、彼らの健やかさのパーツのひとつになれるように。その思いはずっと変わりません。 2度目となる作品展、今回は作品だけでなく、アトリエもまるごと1ヶ月展示室へ移転しちゃいます。通常のクラスや、お仕事の打ち合わせも、ワークショップも、すべて展示室の空間の中で。最後にはどんな空間がうまれることやら。私自身も楽しみに準備を進めています。 ダウン症の人たちのおおらかさ、やわらかさ、やさしさがそのまま映しとられたような作品たち、それから、コドモクラスのみんなが制作した自由奔放な作品たち、変わっていく空間で、ゆっくりくつろぎながらご覧になっていただけたら嬉しいです。  ...

今年は桜がゆっくりだなと思っていたら、ある時サインがあったかのように咲き満ち、今は新緑を見せてくれています。人知れずエネルギーを溜めに溜めて、時がきた時、咲いて散る。自然の潔さをあらためて感じた春でした。みなさんそれぞれの場所で健やかにお過ごしでしょうか。 Atelier Sunoiroは2026年4月12日で10周年を迎えることができました。 これまで関わってくださったすべての皆さまに、感謝の気持ちでいっぱいです。 10周年にあたり、お知らせがいくつかあります。 ひとつめ、HPが新しくなりました。撮影、デザインはAdotの戸田耕一郎さんです。3年前今井美術館での作品展では、展示風景と、アトリエ作家たちとご飯をたべるという愛おしい光景を、珠玉の映像におさめていただきました。その映像が元になり、今回のHPへとつながりました。戸田さんと交わした言葉や時間にも背中を押していただきました。これからAtelier Sunoiroのつづきを綴っていきたいと思います。ゆっくりとオンラインストアもはじまりますので、ぜひ時々のぞいて見てください。 ふたつめ、この夏のはじめに今井美術館で2度目の作品展があります。会期は6月27日-7月26日です。2023 年の秋、はじめて美術館で展示させていただいたのが今井美術館でした。会期が終わった後の、展示室に感じた祈りのような気配をずっと忘れたくないと思っています。今回も訪れて下さる方々が、深く呼吸ができる場になるように、誰かや何かと出会える場になるように、押し出されるように準備をすすめているところです。フライヤーができたら真っ先にお知らせいたしますので、しばしお待ちください。 みっつめ、この春、京都芸術大学大学院通信/コミュニケーションデザイン領域/グラフィックデザイン分野での2年間の学びを終え、MFA(芸術学修士)修了することができました。アトリエを続けるためにという漠然とした思いから、修士研究も「Atelier Sunoiroのつづき」と思い描いていました。院では、視座をあげること、課題を見る視点を増やすことを徹底的に学び、最終的には、「ダウン症のある人と地域社会をつなぎ直すーケアする/されるが溶け合うコミュニケーションデザインの研究」となりました。夏の作品展の会場で実装したいと思っています。 10周年を迎えたこの春は、2人の息子たちの卒業と進学も重なり、マーブル状の気持ちにのまれるような日々でした。長男は少し早い旅立ち、次は遠くから応援を送り続けるステージです。きっと大丈夫。変化があった方にも、そうでない方にも、健やかな時間が続きますように。 2026年4月19日 栗山千尋  ...