sunoiro - Atelier Sunoiro
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Author: sunoiro

夏がすとんと終わって、乾いた風が心地よい季節となりました。それぞれの場所で健やかでお過ごしでしょうか。各地で大雨の被害を知るたびに、無力さを痛感させられます。朝に目覚め、夜は自分や家族のにおいの布団で眠る日常が、どんなにありがたいことかも同時に思い知らされます。厳しさの中にいる方々が、少しでも健やかさを取り戻していけますよう祈ります。 梅雨の終わり、大雨の中の搬入からはじまった、今井美術館「Atelier Sunoiroーそのまま。」この夏、1ヶ月の会期を無事に終えることができました。たくさんの方にお越しいただき、遠くから、近くから、お気持ちを寄せていただきました。こころより感謝申しげます。1ヶ月の間、カメラには収められなかったけれど、忘れたくない、忘れないだろう輝く光景がいくつもありました。展覧会は作品だけではなく、来てくださった方たちの気配がつくるものだと感じています。今回の展示の背景にあったテーマは、「つなぎ直す」でした。作品と人。場所と人。人と人。見えない糸で編まれた関係性を、星座をつなぐように思い描く。そんなイメージがありました。 写真は、最終日7月26日にカメラマンの八谷さんに撮っていただいたもの。たくさんの素敵な写真から、1ヶ月間の気配をまとった、会場の雰囲気を感じていただけたら嬉しいです。   Atelier Sunoiroまるごと美術館へお引越し 朗らかなきみえさんの作品 出会うこと あー!と笑いをさそったりんたさんの「お風呂が沸きました」シリーズ SMAPへの憧れがつまった、かずまささんのギター SUKIMONOさんにお借りしたソファからくつろいで眺める ひとつひとつの色は強く鮮やかだけれど、やわらかい雰囲気 この展示のために勝地半紙さんに制作いただいた、5o個の和紙の帽子 ダウン症の人たちが中心のSunoiroクラス、コドモクラス、アトリエ全メンバーの和紙帽子作品を展示 和紙の質感と筆致があいまってとてもかっこよい 和紙は光によって、いろんな表情をみせてくれる 普段の制作の様子を。音楽は前回につづき、菅間一徳さんの「waterside」を使わせていただきました。 これがあれば安心のいつもの乾燥棚 普段のクラスもワークショップも展示室内で行いました 10年お世話になっている、SUKIMONOさんのエプロン。たのもしいワークウェアです。 みんなを受け止めてきたアトリエ椅子もたのもしい コドモクラスの作品返却時のラックもたのもしい。 さちこさんの刺繍バッグ。SHOPでもたくさんの方にお求めいただきました。 来られた方のメッセージスペース。声を残してくださりありがとうございました 出会いの後に かっこいい声のかたち 前回の展示では赤ちゃんで抱っこされて絵を見てた男の子、絵とも再会 会期中2回キャンバスワークショップを行いました。 偶然隣り合った人たちと描く楽しさ 参加者のみなさんの作品も展示をにぎやかにしてくれました。 2回目の作品展、ありがとうございました 今回の展示のヒントをくれたかずまささんの帽子。帽子の話はまたつづきを。...

                        この夏、今井美術館で2度目の作品展を開催していただく運びとなりました。美術館ではじめて作品展をしていただいたのは、2023年の秋。小さく活動してきたアトリエにとって、それは夢のようなとびきりのギフトでした。あれから3年、新しくダウン症の方も3名加わり、コドモクラスも空きがないほどに、にぎやかな声が響いています。 アトリエをはじめたそもそもの思いは、ダウン症の人たちの自分のリズムで絵を描く時間が心身の健やかさにつながるように、との願いからでした。 人の気持ちや雰囲気に開いているダウン症の人たちは、進学や就職、環境の変化がきっかけで時に大きく調子を崩してしまうことがあります。 アトリエも10年がたち、それぞれの方の変化を家族のような気持ちで見させていただきました。ここで過ごす時間が、彼らの健やかさのパーツのひとつになれるように。その思いはずっと変わりません。 2度目となる作品展、今回は作品だけでなく、アトリエもまるごと1ヶ月展示室へ移転しちゃいます。通常のクラスや、お仕事の打ち合わせも、ワークショップも、すべて展示室の空間の中で。最後にはどんな空間がうまれることやら。私自身も楽しみに準備を進めています。 ダウン症の人たちのおおらかさ、やわらかさ、やさしさがそのまま映しとられたような作品たち、それから、コドモクラスのみんなが制作した自由奔放な作品たち、変わっていく空間で、ゆっくりくつろぎながらご覧になっていただけたら嬉しいです。  ...

今年は桜がゆっくりだなと思っていたら、ある時サインがあったかのように咲き満ち、今は新緑を見せてくれています。人知れずエネルギーを溜めに溜めて、時がきた時、咲いて散る。自然の潔さをあらためて感じた春でした。みなさんそれぞれの場所で健やかにお過ごしでしょうか。 Atelier Sunoiroは2026年4月12日で10周年を迎えることができました。 これまで関わってくださったすべての皆さまに、感謝の気持ちでいっぱいです。 10周年にあたり、お知らせがいくつかあります。 ひとつめ、HPが新しくなりました。撮影、デザインはAdotの戸田耕一郎さんです。3年前今井美術館での作品展では、展示風景と、アトリエ作家たちとご飯をたべるという愛おしい光景を、珠玉の映像におさめていただきました。その映像が元になり、今回のHPへとつながりました。戸田さんと交わした言葉や時間にも背中を押していただきました。これからAtelier Sunoiroのつづきを綴っていきたいと思います。ゆっくりとオンラインストアもはじまりますので、ぜひ時々のぞいて見てください。 ふたつめ、この夏のはじめに今井美術館で2度目の作品展があります。会期は6月27日-7月26日です。2023 年の秋、はじめて美術館で展示させていただいたのが今井美術館でした。会期が終わった後の、展示室に感じた祈りのような気配をずっと忘れたくないと思っています。今回も訪れて下さる方々が、深く呼吸ができる場になるように、誰かや何かと出会える場になるように、押し出されるように準備をすすめているところです。フライヤーができたら真っ先にお知らせいたしますので、しばしお待ちください。 みっつめ、この春、京都芸術大学大学院通信/コミュニケーションデザイン領域/グラフィックデザイン分野での2年間の学びを終え、MFA(芸術学修士)修了することができました。アトリエを続けるためにという漠然とした思いから、修士研究も「Atelier Sunoiroのつづき」と思い描いていました。院では、視座をあげること、課題を見る視点を増やすことを徹底的に学び、最終的には、「ダウン症のある人と地域社会をつなぎ直すーケアする/されるが溶け合うコミュニケーションデザインの研究」となりました。夏の作品展の会場で実装したいと思っています。 10周年を迎えたこの春は、2人の息子たちの卒業と進学も重なり、マーブル状の気持ちにのまれるような日々でした。長男は少し早い旅立ち、次は遠くから応援を送り続けるステージです。きっと大丈夫。変化があった方にも、そうでない方にも、健やかな時間が続きますように。 2026年4月19日 栗山千尋  ...