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2017-02-10

小さな空間魔術師

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りんたくんは空間の魔術師みたい。
りんちゃんの手にかかると、アトリエが車の中になり、スーパーになり、次は劇場になり、白い大きな紙の上が風呂場になり、そこを粘土の新幹線が走り去って。
目まぐるしく変わっていく空間が、なんだかサーカスの中にいるよう。
そうやって自在に感覚が開いている中で、ふいに絵がはじまっていきます。
窓から陽の光が入るように、ごく自然に。
その瞬間からもう一つの時間が動き出して、今度は絵の中で自在に遊んでいく。
絵の具と筆で大切な人のためにせっせと料理をこしらえる。
絵の中での時間をぐっと生きて、「おわり!」って言ったすぐそばから、また現実と空想のはざまを軽やかに遊ぶ姿に、空間も時間も自分で伸び縮みさせたり膨らませたりすることのできる「自由」を教わるのでした。

 

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