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2023-06-17

旧江津郵便局で

2023年6月11日(日)、江津市の江津本町では今年で19回目となる街歩き「ふらり」が開催されました。アトリエは2019年より旧江津郵便局での展示で参加させていただいています。毎年1日だけの展示でしたが、3回目となる今年は江津本町まちづくりの方々のご理解とご協力をいただき、14日(水)、15(木)とオープンいたしました。

IMG_1720 約140年前、当時の建築士さんが神戸の教会をモデルに建てられたそうです。

 

IMG_3571美しい階段

 

IMG_1580建設当時、さぞ異国の風を運んできたことでしょう。

 

IMG_1730さちこさんの刺繍バッグが風にゆれてかわいくおっとりした雰囲気でした

 

IMG_1694かずまささんコーナー。色と建物が調和しています。右の作品はお茶のラベルになりました。

 

IMG_1698 2左はりんたさん。同じくお茶のラベルになりました。右はきみえさん。

 

IMG_1699おとさんのダイナミックな絵と、かずさんのギター。

 

IMG_1701アトリエでの制作風景をスライドショーで流しました。

 

IMG_1705左よりさちこさん、じょうたろうさん、おとさん。

 

IMG_1691おとさんのクレパス絵は、疾走感があり光と風によく合います。

 

IMG_1769色があふれる、あやのさん作。
 

「ふらり」は江津で大切にされているおまつり。この日のために中学生、高校生、大学生のみなさんが約80人も関わって下さっていたそうです。旧郵便局も含めて普段は人が入らない建物を事前にお掃除したり、当日も案内や取材、お客さまへの対応などきめ細かに動いてくれました。こうした準備があって、毎年気持ちよく安全に展示をさせていただけることにあらためて感謝でした。

今年は、アトリエの作品がラベルになっている SHIKINOKA TEA をいらした方に飲んでいただきました。旧郵便局は郵便局の機能を終えた後は、小学校の先生が住みピアノ教室を開かれていたたそうです。小さなキッチンとダイニングが今も大切に残っています。
お茶をのみながら、ひとときをくつろがれる様子に、時間がいつまでもあるようなゆったりした江津本町時間が流れていました。

 

IMG_1803絵の中でくつろがれる姿は、こちらもリラックスさせてもらいます。

 

IMG_1681くろもじのお茶とトラピストクッキー photo: ichi

 

IMG_1811本町で大正時代から続くどらやき屋の店主夫妻も。ご主人は油絵を描かれていたそうです。「絵はいいなあ、こころがあらわれるなあ」と。

 

「絵が寄り添ってくれる気がする」「すーっと入ってくる」今回何度も聞かせていただいた言葉です。ダウン症の人たちがアトリエで制作をするとき。描くことは、話すことや遊ぶこと、お茶することの同じ線上にある自然な行為です。頑張ってすることではなくて、リラックスしている中でうまれること。ちょうど光が差し込むような自然の摂理を私はいつも彼らの制作に感じています。

だからこそ、作品に出会う場もリラックスしたものでありたい。その思いが旧郵便局での展示につながっています。楽しかったり、嬉しかったり、さびしかったり、疲れていたり、こちらがどんな状態であろうと、ダウン症の人たちの絵はこちらのこころに添ってくれる。この3日間、みなさんにいただいた言葉やふるまいから、あらためて作品のちからを感じることができました。ありがとうございました。

来年もまた、作品とともにみなさんを出迎えることができますように。

 

 

 

 

 

 

 

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