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2020-01-07

ごあいさつ

2019年もAtelier Sunoiroに参加して下さった皆さま、一緒にお仕事させていただいた皆さま、いろんな形でお気持ちをお寄せ下さった皆さま、どうもありがとうございました。

アトリエというこんなに小さな場でも、続けていくにはたくさんのエネルギーが必要です。何より現場に立つ自分がにごってはいけません。自分と息子たちを守るだけでも手一杯で、その上アトリエも守っていくことの大きさに震える思いでした。1人で始めたプライベートアトリエ、代わりになれる人がいません。もっと強くなりたいといつでも思っています。それでも。アトリエをやめようとは思えませんでした。この春で5年目を迎える小さなアトリエが、ダウン症の人たちにとって、それ以外のお子さんにとって、保護者の方たちにとって、大事な場所になっていると感じられるからです。

ゆっくりのペースで歩んできた2019年でしたが、大きな一歩は作品展ができたことです。梅雨の晴れ間の気持ちいい風がよく通る1日、たくさんの方々にお立ち寄りいただきました。「色がきれい」「心地いい」「穏やかな気持ちになれる」。作品を前に多くの方がリラックスされている様子に、私がアトリエでダウン症の人たちに感じているものと同じ確かなものを感じました。その光のような「確かなもの」をこれからも信じていこうと思います。

1年の終わりに時々の初心を。
ダウン症の人たちが自分のリズムで制作をすることで生きる活力へと繋がる場所であるように。彼らの感性が野花のようにあるがままで美しいことを感じられる場所であるように。ちいさくて、こころの通いあう、風が吹き抜ける場所を目指して。

2020年もどうぞよろしくお願いいたします。
新しい1年が皆さまにとって幸せな時間でありますように。

2019年最後の1日に
Atelier Sunoiro  
栗山千尋

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