2度目の春
今日は朝から春の光がまばゆい1日となりました。
あたたかくなって、窓から入る光もやわらかくなって、
みんなからだも開いてきたようで、
アトリエでも、ここ数日、春らしい作品がうまれています。
作品も中庭で見ると、より気持ちよさそうです。
4月12日でAtelier Sunoiroも1年を迎えることができました。
1年前はベージュ一色だったコルクの床は、
とびちった絵の具で見えなくなるくらいになりました。
窓から入るきれいな光は変わらないけれど、
みんなが過ごし、制作した時間が気配となって残って、よりきれいに見えます。
1年前と違うのは、この床と、ここで生まれた作品が壁に飾ってあること。
この1年、3人のダウン症の人たちが通ってくれました。
一人一人の持つリズムで制作できるように。
一人一人のそのままが作品になるように。
アトリエではそのままの自分でいいんだって思ってもらえるように。
こころがけてきました。
3人とそれぞれの時間を過ごしてきて、
ダウン症の人たちの見ている世界は深くてやわらかなものだと感じています。
同じ時間を過ごしていても、
彼らは私よりもっともっとたくさんのことを感じているし、見ています。
光、風、気持ち、色、質感、空気、気配、声。
彼らが見ている景色を少しでも同じように見たい、
こころからからごく自然にうまれる作品を見たい。
その思いは1年前から変わりませんし、
きっとこれからもそういう思いでアトリエに立つのだと思います。
彼らが輝いているなと思う瞬間、
自分を生きているんだなと思う瞬間の出来事を
ここでも記していけたらと思います。
時々の初心、で真っ新な気持ちを思い出して、
アトリエでの時間を丁寧に積み重ねていきます。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。